講師紹介:中島 武志

ゆるかかと歩き(ネイティブウォーキング)との出会い

私は施術家として、肩こりや腰痛、膝痛など、様々な身体の悩みを抱える方々と日々向き合ってきました。その中でも特に対処に悩んでいたのが「外反母趾」です。

世間では、外反母趾の治療法としてテーピングやサポーター、マッサージや運動療法、そして最終的には手術が主流となっています。しかし、どれも根本的な改善には至らないと感じていました。なぜなら、それらの治療法は、外反母趾が「なぜ」発生するのかという原因に対して、納得できる説明がないまま行われている対処療法だからです。

そんな時、アメリカの足病医学を学ばれた方の講義に参加する機会がありました。そこで、外反母趾が「過剰回内(オーバープロネーション)」という足の使い方、つまり「悪い歩き方」によって引き起こされることを学びました。これにより、外反母趾は生活習慣病の一つであることを確信しました。

その後、理論をもとに実践し、多くの方々に協力していただきました。理にかなった歩き方を習得することで、外反母趾だけでなく、肩こりや腰痛、膝や股関節の痛みなど、全身の症状が改善されるケースも多く見られました。

この歩き方を「ゆるかかと歩き」と名付け、広めるために一般社団法人ネイティブウォーキング協会を設立しました。ゆるかかと歩きが、多くの方々の健康改善に役立つことを願っています。